不審者対策に自宅への防犯カメラの設置は効果がある?

学校や警察署から、「不審者が出没したので注意してください。」という連絡があった場合、通学の送り迎えは近所の方と協力しながらするので心配ありませんが、仕事中に子どもを自宅に残しておくのは心配です。

子どもを残した自宅に不審者が近づかないようにするために、万全ではないにしろ、一つの対策として防犯カメラを設置するのは効果があるのでしょうか?

不審者は防犯カメラを避けるのか?

最初に、空き巣の心理や自治体の導入事例から防犯カメラの有効性について説明します。

不審者の特徴とは?

そもそも不審者の特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか?

警察署の防犯メールなどには、不審者の情報として、身長をはじめとした見た目の特徴が記載されていますが、不審者に共通する特徴はありません。逆に言うと、見た目で判断するのは難しいということです。

だから、何となく怪しいといった感覚が大事になってきます。

例えば、
・顔がばれないように、顔を隠している気がする
・キョロキョロしている
・自分と同じような速度で歩いている気がする
といったときは、注意しましょう。

お子さんには、何となく怪しいと感じたら、自宅に帰るのではなく、お店など大人がいる場所に逃げるように伝えておくのがいいと思います。

防犯カメラの導入により犯罪が減少

個人の住宅に防犯カメラを設置した場合とは少し異なりますが、自治体で防犯カメラを設置した際の犯罪件数の増減について報告がありましたので、ご紹介します。

愛知県刈谷市では、犯罪件数の増加が市政における大きな課題になっていましたが、集合住宅の駐車場や駐輪場、公共の施設に防犯カメラを設置することで、犯罪件数が明確に減少。加えて、ストーカーなど不審者に関連する事件においては犯人の特定に大きな効果を発揮し、事件の早期解決に寄与しているとのことです。

東京都では警視庁が繁華街の防犯対策として、防犯カメラシステムの導入を進めています。公開されているデータを見ると、効果の程度については、地区により差があるものの、概ね街頭への防犯カメラシステムの設置は一定の効果がでている印象です。

防犯カメラで不審者は近づかなくなる

一般に空き巣は人目についたり、自分の顔がばれたりすることを避けるために、防犯カメラが設置されている住宅は狙わない傾向があります。

仮にその場は上手く空き巣が成功したとしても、顔がばれてしまってはすぐに捕まってしまう可能性が著しく高くなりますね。空き巣と同様、不審者も自分の顔が明らかになることを恐れているため、顔を隠している場合が多く、防犯カメラに映ってしまうと分かっている場合には、積極的に近づきません。

以上のことから、防犯カメラを自宅に設置することは十分に抑止力として効果があると考えていいでしょう。

防犯カメラ設置の際の注意点

不審者に効果がある防犯カメラですが、自宅での設置の仕方を間違えると十分に効果を得られなかったり、トラブルの元になってしまったりする可能性もあります。注意点を確認しましょう。

外から設置されていることが見えるように

せっかく防犯カメラを設置しても、不審者が設置されていることに気づいてくれなければ抑止効果はありません。できるだけ道路から見える場所に設置しておきましょう。具体的には、門や玄関ドアの上などにつけておくのが望ましいでしょう。もしカメラだけで心配な場合には、人感センサー付きのライトを設置すれば、夜間でも人目に付きやすくなりますし、不審者に心理的なプレッシャーを与えることができ効果的です。

また、防犯カメラ本体が目に付かなくても、「防犯カメラ作動中」などのステッカーが目に入れば十分抑止力があると考えられます。ステッカーを貼る際には玄関ドアやそのすぐ横など、敷地外から見た際にでもわかりやすい場所に、できる限り目立つデザインのものを貼っておきましょう。

近所の方ともコミュニケーションを取る

防犯カメラを設置する際には近隣の方とコミュニケーションを取ることが大事です。敷地外から見えやすい場所にカメラを設置するということは、隣の住宅や家の前を通る通行人が映りこむ可能性があり、それが原因で近隣とトラブルになってしまうケースもあります。事前にしっかりと話をして防犯カメラを設置する目的を明確に共有しておけば、不要なトラブルを避けられるでしょう。

また、近隣との結びつきを強くしておくことは不審者対策としても大きな効果があります。普段からコミュニケーションを取らずに、近くに誰が住んでいるのかもわからない状態では、知らない人が家の近くを歩いていたとしても、不審者なのか近所の人なのかわかりません。不審者は、近隣のネットワークが強くコミュニケーションが取れている場所の場合には、浮いてしまうので、その地域に近づきにくくなります。個人や家単位での対策には限界もありますので、何かの機会に地域全体での防犯対策についても話し合う機会があると理想です。

学校や警察署から不審者の情報が出ると、自分の子どもが狙われないか、自宅に侵入されないかなど、心配になりますね。残念ながら、これをしておけば安心という対策はありませんが、まずはできることから始めてみませんか。

不審者は自分の存在が浮いていると感じる場所や、自身の素性がばれる可能性がある場所に近づかないようにしています。そのため、防犯カメラやステッカーを敷地外からも見えるように設置しておくのは有効です。あとは可能な範囲で地域の人たちとコミュニケーションをはかり、関係を作っておくといいでしょう。

いざというときに慌てないためにも、日ごろから準備をしておくことをおすすめします。